【協会】旅、時々ユースホステル「祈りの国ミャンマー・ぐるっと一周旅/前編」



■ 旅、時々ユースホステル~旅やユースホステルに関するエッセイ~

祈りの国ミャンマー・ぐるっと一周旅/前編



「自分の知らない世界へ」をモットーに
バックパッカーをはじめたのが2018年の冬。

あれからはや一年。
旅の魅力にどっぷりハマった私は、
この春念願だったミャンマー連邦共和国を訪れた。

さて、「ミャンマー」と聞くと皆さんは何を思い浮かべるだろう。
仏教遺跡?アウンサンスーチー女史?はたまたロヒンギャ問題?

ミャンマーという国は私達が想像する以上に多彩な側面を持っている。
文化はもちろん、政治、軍隊、民族的多様性…。

しかしながら、少なくとも、多くの人にとって
馴染みの薄い国であることは言えるかもしれない。

「アジア最後のフロンティア」と呼ばれ
近年世界的に注目を浴びるミャンマー。
まだまだ発展途上のこの国は、人のぬくもりあふれる「祈りの国」だった。

滞在期間:2019/2/16-2/27
予算:8万前後(航空券3.5万(バンコク経由), 滞在費5万円ほど)
行程:ヤンゴン → バガン → マンダレー → インレー(いわゆる時計回りルート)
※今回は複数国を周遊する予定だったのでタイはバンコクの往復航空券を手配。
それに組み込む形で、ミャンマー最大の都市ヤンゴンへの便を手配した。

Day1-2 ヤンゴン


▲ヤンゴン中心部の街並み

初日、ヤンゴン国際空港に到着したのは夜だった。
綺麗に保たれている施設に少し驚きながら空港の外に向かおうとすると、
タクシーの客引きが次から次へと声をかけてくる。

毎度の光景を半ば笑いながらスルーして
Grab(グラブ※)でタクシーを手配。
※Grabは東南アジアをメインとする配車アプリ。
言葉が通じない場面でも指定した地点まで
適正価格で乗ることができるので非常に重宝した。

すぐにドライバーが見つかり市内中心部にある宿へと向かってもらう。
乗り込むと外国人なのを気遣ってかテレビを洋楽のチャンネルに切り替えた。

折角なのでミャンマーの音楽を、とリクエストすると
そんなのが聴きたいの?ときょとんとしながらも
歌謡番組に切り替える。

ビルマ語で歌う男性歌手の熱のこもったバラードを聴きながら
移り変わる夜の街並みをぼんやりと眺める。

まだ見ぬ国ミャンマーへのあこがれと
少しの不安に胸を躍らせ、宿へと車を走らせるのだった。

▼シュエダゴン・パゴダ まさかの修復中・・・!?


翌日、ミャンマーで一番有名な寺院シュエダゴン・パゴダへと向かう。
ミャンマーでは寺院は裸足で入るものとされており、
受付で靴を預けるとそのまま境内に入った。


▲寺院は長い階段を上がった上部。階段の真ん中を突っ切るようにエスカレーターがあった。


▲裸足でエスカレーターに。なかなか新鮮な体験。


▲エスカレーターを抜けると、広々とした寺院が姿を現した。床めっちゃ熱い!

ミャンマーは仏教国。
古くから信仰心のあつい国民性だという。
そんな国なので寺院はとても神聖な場所。
とりわけシュエダゴン・パゴダは全国各地から
老若男女問わず多くの人が参詣に訪れる。

訪れたとき一番大きなパゴダ(仏塔)は修復中だったようで、
金ピカのそれを拝むことはできなかった。

後で聞いた話によると、5年に1回しかないある意味貴重な時期だったようだ。
雨季は作業に向いていないため乾季の間しか大きな修復作業はできない。


▲僧侶にご飯を寄進しているようす。受け取った僧侶はお経をあげていた。
こうした僧侶へのお布施や寄付は「徳を積む」ことに繋がるという。


▲男性でなければ直接は拝めない仏像をまさかのモニター中継。
本体はすぐ近くにあるらしいが…。みんなじっと見入っていた。


▲寄付のための箱。ミャンマーでは当たり前のように行われていて、
私自身この旅で寄付に対する意識が大きく変わっていく。

▼ムガル帝国最後の皇帝バハードゥル=シャー2世の廟


ヤンゴンには、ムガル帝国最後の皇帝バハードゥル=シャー2世の廟がある。
個人的な興味で訪れたが、インドではなくここミャンマーに廟がある理由は、
1858年イギリスによるラングーン(現ヤンゴン)への流刑の結果だという。

1862年没。あれほどの帝国の、そしてその最後の皇帝が
インドから遠く離れたミャンマーに。
無常を感じずにはいられなかった。

地元のムスリムか巡礼者かわからなかったが、
お祈りのために訪れる人がちらほら見られた。


▲ここにバハードゥル=シャー2世が眠っている。


▲白黒写真が残されている。

▼郊外にあるアウンミンガラー・バスステーション


その日の夜行バスでバガンに向かうためバスステーションに向かう。

ミャンマーは遠方に行くには長距離バスが主流らしく、
ここヤンゴンから多くの路線が発つ。

バスの大きさから考えて明らかに狭い空間に大型バスが
これでもかと並び、なかなかカオスな光景。

中古バスを使っているのだろう、日本語や中国語の広告が
そのまま残ったバスが多く見られた。


▲長距離移動前の腹ごしらえに、と食堂や屋台がバスの間にひしめき合う。

Day3-5 バガン



仏教遺跡で有名な地・バガンに到着したのは夜が明ける前。
超アーリーチェックインだなと思いながらとりあえず宿に向かってみると、
同じように到着したばかりの欧米人がたくさんいた。

ベッドはまだ使えないけどシャワーなら自由に使っていいよ、
とあたたかい笑顔でスタッフ達が出迎えてくれた。


▲とてもお洒落なホステル。カフェやバーが併設され、屋上にはなんとプールも。


▲ミャンマーの麺料理・シャンヌードルに挑戦。


▲道のりに多くのパゴダが点在する。

ここバガンは世界三大仏教遺跡のひとつと称される「バガン遺跡」で有名。

パガン王朝時代、特に11~13世紀に建立された
大小様々な規模の仏塔が見渡す限りの平原に立ち並ぶ。
その数は3000を超えるとも言われる。

自転車で回ることは無理ではないがあまりにも広いため、
今回はe-bike(電動バイク)を使って移動した。
ちなみに私は今回始めてバイクを運転(バガンのみ無免許で乗ることが可能)。

低スピードなら初心者でもなんとかなったが(交通量が少ない上一直線な道が多い)
舗装されていない道もあり、免許を持ってない人は
事故の危険が付きまとうのであんまりお勧めしない。


▲パゴダと朝日。乾季の間、気候条件がよければバルーンがたくさん飛ぶ。


▲2016年ミャンマー中部を襲ったM6.8の地震により多数のパゴダが損壊した。
一部は修復されたが、歪んだままになっているものも見受けられた。


▲中規模のパゴダ。微妙に歪んでいるのがお分かりだろうか。




▲内部の写真(小規模パゴダ)。
パゴダによっては保存状態の良い仏教壁画が見られる。


▲壁画の解説は詳しいHPがあるのでそちらへ。


▲パガン王朝を代表する建築物、シュエズィーゴン・パゴダ


▲シュエズィーゴン・パゴダ内。見られている、とはじめて感じた仏像。


▲一部では有名な「ミャンマーの藤井フミヤ」ことコーコーさん。
バガンにあるゲストハウスの従業員だが、日本語を独学で学んだらしくペラペラ。
今回はここで「ポッパ山」ツアーの手配をお願いした。

▼バガン滞在中、地元の人々の信仰を集める「ポッパ山」に半日ツアーで訪れた。



▲ツアーの道中で出会った親子


▲熱心にお祈りをする女性。

バガンから50kmほどの距離にあるここポッパ山は
民間の精霊(ナッ)信仰の聖地。
その実は頂上に寺院がそびえ立つ奇岩で、
頂上まで777段の階段があるのだとか。
おサルが生息しているらしく、
階段を上る途中でたくさんのおサルに出会った。


▲多すぎる…。時には参詣者の食料を奪うことも。子ザルもいた。


▲きらびやかなネオンや装飾。とても神聖な場所なのだが何だかカオス。


▲何度も言うがとても神聖な場所。


▲うーん。


▲頂上はこんな感じ。


▲頂上からは別の山が。いい景色。


▲ポッパ山ニャン。階段を上ってきたのだろうか?


▲車に戻るとドライバーの運ちゃんが花飾りを買っていた。
手に持った白い花は車のバックミラーにぶら下げて飾るのだとか。
この花飾りは仏様へのお供えもの。

ミャンマーでは広く見られる風習のようで、時には花売りが
道路の合間をぬって車に売りに来るなんてこともあった。

この後Day6以降はバガンからマンダレーへと移動するのだが、
そのマンダレーでちょっとしたアクシデントが。

旅人なら一度は頭をよぎる恐怖の病、
その片足をつっこみかけたお話を盛り込もうと思う。

(つづく)


Writer: 大谷 真由
京都の大学のユースホステルクラブに所属。現在大学3年。
「自分の知らない世界へ」をモットーに海外ひとり旅を続ける。
イスラームの歴史と文化が好き。夢はシルクロードを陸路で横断すること。


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