【協会】旅のあれこれ『哀愁のシェムリアプ』



■ 旅、時々ユースホステル~旅やユースホステルに関するエッセイ~

旅のあれこれ 『哀愁のシェムリアプ』



旅に出ると、普段しないことに挑戦したくなります。

せっかく旅に出てるんだから、という開放感もありますし、
日本にいる時には、わざわざお金をかけてしないことも、
旅先では案外安かったりもするので。

その挑戦が、新しい発見を生んだり、トラブルを生んだり。
そんなギャンブルめいた楽しみも、旅の醍醐味の一つかもしれません…。

カンボジアのシェムリアプという町を
ぶらぶらと歩いていた時のこと。

大通り沿いの売店の前に大きな水槽が置いてあり、
中に無数の何かがうごめいています。

立て看板には「ドクターフィッシュ2$(ドリンクつき)」の文字。

ドクターフィッシュとは、人間の角質を食べて
お肌のケアをしてくれる変わったお魚です。
これはどうやら、水槽に足をつけてドクターフイッシュに
足を綺麗にしてもらうアトラクションのようです。

日本だと1,000円前後したりするのですが、
さすが東南アジアでも随一の物価安を誇るカンボジア。
2$でドリンク付けて、店のおっさんの労賃は
一体どこから出ているのか心配になる安さです。

水槽にはすでにヨーロピアンの女の子が
先客で水槽に足を浸していました。

確かに、魚が足をついばんでる。
「どんなかんじなの?」と聞くと、
「なかなかいいわよ!」との答え。

以前から興味もあったし、やらない手はないなと考え、
チャレンジすることにしました。

おっさんに2$払い、ドリンクを受け取って、いざ挑戦。

足が水に入ると、一瞬魚がパッと離れますが、
すぐに方向転換して足に寄ってきます。

おお、ついばまれている。

少しチクチクしますが不快ではなく、不思議な感じです。
魚はみるみるうちに増えて、チクチク感が増していきます…。

…。



いつの間にか水槽の7割ぐらいが、
僕の足に食らいついています。

ヨーロピアンの女の子についてた魚まで、
ターゲットをこっちにシフトしています。

店のおっさん、爆笑。
ヨーロピアンの女の子も「大人気ね、嫉妬しちゃうわ」とか言ってます。
しかもそこは大通り沿い、多くの人がその光景をジロジロ見てきます。
恥辱…圧倒的な恥辱…。

確かにそれまでの一ヶ月間は東南アジアの安宿を渡り歩き、
簡素な水シャワーで日々の入浴を済まして来ていました。

結構旅をしていると慣れてしまって平気なのですが、
まさかここまで自分が汚れているとは…。

宿に帰った後、身体を入念に洗ったことは
言うまでもありません…。

教訓:何があるかわからないので、身体はいつも清潔に。




Writer:新倉 遊
1988年生まれ。名前を読んで字の如く、
沖縄・奄美・欧州・東南アジアを遊んで周っておりました。
夢は世界一周と自分の宿を持つこと。素潜り大好き。
現在京都ユースホステル協会職員。

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