■ 旅×学び×ユースホステル　vol.1



八つ橋作りから広がる国際交流のきっかけ

先日宇多野ユースホステルの夜のイベントで
生八つ橋作り体験を行った時の事。

一般の旅行者に混じり、
修学旅行で宿泊していた小学校の児童さんや
カナダからの高校生の生徒さんも参加していました。

作っている最中はそれぞれのテーブルで
グループごとに盛り上がりをみせ、
みな一生懸命八つ橋作りを楽しんでいました。

その後、各々が八つ橋を完成させ談笑している時、
スタッフがカナダの高校生に日本語で話しかけていたら、
後ろのテーブルに座っていた小学校の男の子が
その会話が聞こえていたのか
「あの人たちカナダの高校生なんだって！」
と隣にいた同級生に話していました。

「彼ら日本語勉強してるよー」スタッフが伝えると、
男の子たちは嬉しくなってそこから会話がスタート。

　Do you like Japan?
　Do you like Nihonshoku?

片言で単語をつないで、一生懸命
子ども達が英語を話していました。

最近人気が出てきているアメリカ人芸人の
「厚切りジェイソン」の話をしたり、
ものまねしたり、とても和やかな雰囲気でした。

外国人だから、言葉通じなかったらどうしよう？
という不安や恥ずかしさは多少なりとも
あったかもしれませんが、見た目には一切感じられず、
相手の文化を素直に受け入れようとする積極的な姿勢に
こちらも目頭が熱くなる思いでした。

「相手を理解したい→相手の言葉を勉強する」
そして「相手をもっと理解したい」と、
その良いサークルが異文化理解、相互理解として
繋がっている感じがしました。

今後、単なる思い出として残るのではなく、
日常の中でも何か変化がきっとあると信じています。


「旅×学び×ユースホステル」は、ユースホステルの活動を通して感じられる学びや教育的効果を綴ったエッセイです。みなさんの周りでも旅の中での学びを感じた体験や経験談があれば、お便りいただければ掲載させていただきます。
問合せ先：（一財）京都ユースホステル協会　事業部　／　E-mail：edu@yh-kyoto.or.jp

※掲載写真はイメージです。