【協会】旅、時々ユースホステル『目的地としての関西空港(周辺)紀行』



■ 旅、時々ユースホステル~旅やユースホステルに関するエッセイ~
『目的地としての関西空港(周辺)紀行』



日本の玄関口のひとつ、関西国際空港(以下「関空」)。
みなさん、関空というと何を思い浮かべますか?
りんくうタウン、アウトレット、南海の特急ラピート…。
あるいは、関空に到着して、すぐ目的地に向かう人も多いことでしょう。

しかし、素通りするだけではもったいない!
ということで、京都から出かけてみました。

今回降りたのは関西空港駅ではなく、泉佐野駅から南下して2つ目の吉見ノ里駅。
目的地は田尻漁港の日曜朝市です。
田尻町は泉佐野市の南に位置する漁業が盛んな町です。中でもアナゴが絶品との噂を聞きつけ、今回やってきたのでした。
駅を出て漁港に向かう途中に、小・中学校や公民館、スポーツ施設がありました。日曜でしたが、中学生が部活のためか登校しており、スポーツ施設からも歓声が聞こえ、街に活気があります。日曜の朝に散歩しているだけですが、何と気持ちの良いことか。意外なことに、街中ではあまり潮の香りがしませんが、晴れた空に海のコントラストが鮮やかです。

海へ注ぐ川沿いに歩くと、橋が見えました。海はすぐそこです!


漁港にたどり着くと、小さいながらも人でにぎわっていました。新鮮な魚のほか、揚げたてのポテトや豚串、うどんを出すお店も。
魚は値札の時点で安いのに、更に値引きしてくれるお店もありました。しかもさばいてくれるとのこと。近隣に住む人が羨ましい…。今が旬の「はも」の刺身も安い…。

そんな中10人以上の行列がある店が!もしかして…。

…。

アナゴです!こちらのお店では、1パック600円でした。ほかにエビ天なども売っていましたが、ほとんどのお客さんがアナゴのパックを買っていきます。私も並びます。10分ほどで買えました。



漁港には海の見えるBBQ場があります。
チュウハイや生ビールも売っていて、朝から一杯やっている人もいます。

海を見ながら、いただきます!



アナゴは小ぶりながらも厚さがあり、口の中にアナゴの風味が広がります。
また、たれとのハーモニーが絶妙です。
衣は薄いわけではないですが、厚いわけでもなく、
ほどよく柔らかくアナゴを包んでいます。
ごはんが欲しかったけど、天ぷらだけというのがかえって贅沢ですね…。

漁港を出て観光案内板を見ると、海岸沿いは白い石浜になっているとのこと。もう少し進んで見ることに。途中には海上釣り堀があり、結構人が来ていました。このあたりまで来ると、潮の香りもしています。

白い石浜が広がっているのが「りんくう公園」です。



この石浜は「マーブルビーチ」と呼ばれ、1.3kmに渡って広がっています。
向こうにはアウトレットや観覧車、そして関空に伸びる連絡橋が見えます。

海と空の青に、石浜の白が映えます。
犬の散歩をする人、家族で遊びに来る人、またこちらでもBBQが出来るので
BBQの準備をする人。みな思い思いに過ごしています。
私も適当なところに座って、なんば駅で買った可愛いねこのパンを食べました。



漁港からもと来た駅に戻る予定でしたが、
美しい風景に惹かれりんくうタウンまで歩いてみることにしました。
途中休憩所に寄ってみると、日中は子ども向けの砂場遊びセットや
バトミントンセットの貸出も行っているとのこと。手ぶらで来ても楽しめそうですね!

空の旅もいいけれど、地上から海を眺める旅も、たまにはいいかもしれません。



Writer:Sachiko Tajiri
大阪・梅田は迷わないのに東京駅で迷子になる関東人。
関東と関西を行ったり来たりして、京都に辿り着く。
関西に住む度に言われるのが「なんでまた関西に?」オモロイからです!
現在京都ユースホステル協会職員。

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