【協会】旅、時々ユースホステル『古墳マスターへの道:天塚古墳編』



■ 旅、時々ユースホステル~旅やユースホステルに関するエッセイ~
『古墳マスターへの道:天塚古墳編』

いつもと違う道を帰ろうと迷子になった
嵐電撮影所前駅の近く、“垂水山古墳”と出会った日から
何となく古墳が気になるようになり早一ヶ月。

先日念願の“天塚古墳”を訪れました。

宇多野YH周辺の『太秦』という土地は、
かつて渡来系の豪族“秦氏”がいたことから
そのお墓である多くの古墳がある地域です。
(私は、古墳が気になり始めてから知りましたが…)

中でも“天塚古墳”が気になっていたのは、
現存する古墳の中で、石室造りで、
その中に入ることができると聞いたからです。

住宅街にひっそりとあり、分かりづらいという
前情報も興味を掻き立てられました。



嵐電蚕の社駅を南に進み住宅街の路地を縫っていくと、
三菱自動車などの工場の横に森を発見することができます。
この森が天塚古墳・伯清稲荷大社の敷地です。
住宅街の中に突如現れる赤い鳥居が入口です。



全長70メートル。
6世紀頃に造られたとされ、明治20年に発掘された際
出土した副葬品は400点以上あったそうです。
多くは京都国立博物館・京都大学に保管されているそうです。
(今度見に行ってみたいです。)

天塚古墳は横穴式の古墳で、この横穴が石室になっています。
鳥居をくぐり、古墳の回り道を通り頂上を上ります。



ここには沢山の神さまが祀られており、
一つ一つ、神さまの小さなお家が集まった集合住宅のような
印象を受けました。

そして、目的の石室内。
奥には伯清稲荷大社の祭壇があり、お参りしてみました。

奥は、夏の日中にも関わらず光がほとんど届かず、
ご神体である鏡が鈍い光を放っていました。
薄っすら滴のしたたる涼しさがあり、
黄泉の世界との繋がりを意識せざるを得ない空間でした。

こんな場所に、街中で出会えるなんて…と
不思議な心地がしました。
しかしネットなどで調べると、
古墳の多くは住宅地開発などで消滅してしまったそうです。

私は、ご先祖様の時代の片鱗に触れることのできる
こういった場所は、やはり残していくべきだと改めて感じました。

京都という観光地の中にあって、
観光客も全くなく、とても神秘的な場所。

ぜひ一度訪れて頂きたい京都の穴場のひとつです。

【古墳マスターへの道は続く…】



Writer:おざわ ありす
1991年生まれ。生まれてはじめて訪れた国は、高校時代に美術研修で訪れたドイツ・ベルリン。
アート、デザインを通して社会をよりよくしていくような取り組みに興味があります。
日本、京都のアートシーンに興味を持って宇多野ユースホステルへ。
訪れる方の案内窓口のような存在になりたいと日々勉強中。

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