【協会】オーストラリア旅日記 vol.3


■ 旅、時々ユースホステル~旅やユースホステルに関するエッセイ~

『サバイバルin Urulu』



今から5年前の話のこと。
当時、オーストラリアの高校で日本語教師アシスタントとして働いていた時、
仕事を休んでウルル(エアーズロック)旅行に行ったことがある。

どうしても行きたい!って話をしたところ、あっさりOKが出た。
「オーストラリアの文化を経験するのもあなたたちの仕事だから」って。
そういう考え方がオージーらしい。
のんびりしている日常に時たまイラッとするときもあるが、
この時ばかりは感謝感謝。
1週間の休暇をいただいた。

そして、現地で参加したツアーがまた最高だった。
空港のあるアリススプリングスからエアーズロックのある場所まで車で5時間。

その移動の時間一睡もしなかった。できなかった。
赤土の上を突っ走るバスの中では、まず自己紹介。
ドイツ、イギリス、台湾、韓国などなど多国籍。日本人は私と友人2人だけ。

その後は、座っている座席でチームを組まれ
そこからはチーム戦のアクティビティ、カラオケのオンパレード!
英語がわからない私たち日本人2人は、
まずゲームの説明を理解するのに苦労。

でも、隣に座っていたイギリス人のおじさんが丁寧に説明してくれる。
聞くと、学校の先生とのこと。さすが教え上手。
と、感心していると次のゲーム。

1枚の紙でカンガルーを作ってみようというもの。
折り紙文化のある日本で育った私たちが負けるまけには、いかない。
それぞれチームがカンガルーを見せながら、プレゼンタイム。

見事な不細工カンガルーではあったが、必至のアピールでポイントゲット。
そんなこんなしているうちに目的地に到着。

気温47度、死にそう。息することさえも苦しい。
そんな中、山のぼり。山といっても水がないので木など生えておらず、岩のぼり。

頂上に着いたときには休憩に、とガイドさんがビスケットをくれました!
余計口の中がパサパサになる!

水を500mlペットボトル1本しか持ってないことを言うと、
「死ぬ気か」と叱られ、ガイドさんの貴重な水を分けてもらうことに。
周りのみんなは1ℓの水を2本持参していた。
水を侮っていた。この時ほど水の大切さを痛感したことはない。



ベトベトの中、シャワーを浴びたいが、ここは砂漠地帯。
そんなものがあるはずもない。
トイレすらない場所で、寝袋生活。
なかなかのサバイバル生活。

翌日は朝からエアーズロックで日の出を見る。
4時起床。目を開けると広がるのは満点の星空。
流れ星。

その後に見た日の出も言葉を失う程、美しい。
今日も一日が始まるんだな。

何気なく毎日がスタートしてるけど、
朝をこうして健康的に迎えられていることに
感謝だなぁ、と改めて思った。

気付いたら「感謝」って言葉を使っていることに驚いた。

2泊3日同じ時間を過ごしたツアー参加者は運命共同体。
バスでの思い出もウルルでのサバイバル生活も
全て二度と戻らない時間。

本当に貴重だった。

このメンバーが集まることはないかもしれないけれど
同じ時間を過ごした事実は変わらない。

そう思うと胸が暑くなった。

と、、、ここで話は終わり。にはならない。

実はこの後にオチがある。
それは、また次号に。



Writer:石井美紀(Ishii Miki)
1986年生まれ。大学卒業後、ATJ(Assistant Teacher of Japanese)プログラムに参加。
メルボルンの高校で1年間日本語教師アシスタントを経験後、ワーキングホリデーで滞在を1年延長する。滞在中に、たくさんの人の温かさや大自然の壮大さに魅了され、すっかりオーストラリアの虜になる。トマトソース(ケチャップじゃない)をたっぷりかけたアツアツのミートパイが思い出の味。現在京都ユースホステル協会職員。

カテゴリー: ニュースリリース, 旅(ホステリング), 記事/旅紀行   タグ:   この投稿のパーマリンク

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