■ 旅、時々ユースホステル~旅やユースホステルに関するエッセイ~
『世界のドバイを100%楽しむ! :)』
皆さん、初めまして。10月から憧れの京都市(自身は京都でも京都府下出身なので...。笑)で1ヵ月期間限定、格好良く言えば自分探しと、これまでなかなか回り切れていなかった京都の寺巡り、そして新たな素敵な京都の街角を発見したく宇多野ユースホステルへ住込みヘルパーとしてやって来たサトミです。
今回は私の第二の故郷とも言える場所、ほんの2ヶ月前まで約4年間住んだ街、ドバイをすこ~しご紹介したいと思います。ドバイへ行かれたことがある方も、そうでない方も、これから行ってみたいな~という方にも少しは役立つ情報を提供できればな~と思います。
「何故、またドバイへ...!?」と思われた方もいるかもしれません。大学時代、パレスチナ問題について学び、そこから一気に中東に強い興味、関心が芽生えました。一応、何を思ったか大学四年の後期、呑気に就職活動はそっちのけで、アラビア語の授業を取ったりもしていました。(まさかこの時、習得したことがその後役に立つときが来るとは…。人生どこで何があるか本当に分からないものです。笑)結局のところ私がドバイへ移住するきっかけになったのは、中東に興味があったことと好きだったということです。
そして、中東の地に足を踏み入れ、日本とは全く違うであろう文化、そこに住む人と関わりたい!自身の目で見てその空気を感じてみたい!と思っていたのですが、それが今回、こんなカタチで実現することになろうとは、不思議な縁です。
2011年秋、期待と不安を3対7くらいで新天地へ向け出発しました。
まず、カルチャーショックだったこと。着いて会社のアパート〈※写真図下)まで行く道のりが途中から砂漠だったこと。
行けど行けど、砂ぼこりをたてながら車はどんどん進んでいきます。後で知りましたが、入社当初私が入居したアパートは会社が指定する他のアパートに比べ、かなり立地条件は悪く、砂漠のど真ん中にあったのです。なので1年も経たないうちに街中?ダウンタウンへお引越ししました。笑
それから向こうで新たな生活をスタートさせるに当たり、日用品やらその他もろもろ、食料などを調達しに近くのショッピングモールへ行ったのですが、ここでも中東らしいモノがお出迎えしてくれました。:) 可愛いラクダさん♡
こんなモールひとつからも何処か日本と違う雰囲気、匂いが漂ってきます。そして、もちろんドバイはイスラム圏なので、イスラム教徒の方々は一般的に男性は白い布を頭にかぶり、白いコットン製のロングワンピース(カンドゥーラと呼ばれているらしい)で正装しています。それに対し、女性は対照的で全身真っ黒というのが正装であり、頭から黒い布を被り、ポンチョのロングバージョンのようなアバヤと呼ばれるものを常にまとっています。
最初このムスリム(イスラム教徒)たちをショッピングモールで見た時、「白いバージョンと黒いバージョンのおばQが目の前を歩いている!何じゃこりゃ!」となんだか自分が宇宙かどこか違う世界に来てしまった何とも不思議な異様な気分に陥りました。また、同じアラブ諸国や地域場所よっても正装の仕方は若干変わったりして、女性の方でも特に厳格なイスラム教徒の方は正装をした時、外部に見えているのは目のところだけだったりして、こちらが逆に髪も顔もだしていると何だかこちらが全てをさらしているようなで、若干居心地の悪さを感じました。もちろん、これ以後もたまに目だけしか出していない女性を見掛けますが、覆われすぎていて若干怖いと思ってしまいます。正にこれがおばQ?
さて、″ドバイは何でも世界一がお好き!″というので有名ですが、ここで私が行ってみたドバイの世界一をいくつかご紹介したいと思います。先ずはあまりにも有名になった世界一を誇る塔、Burj Khalifa(バージュ・ハリファ)、地上828mを誇る高さがあります。ここへは友達が遊びに来た時と家族が遊びに来た時に行ってきたのですが、入場料も世界一を誇るのではないかと思うほど高いです。笑 特に当日券は有り得ない値段してしまうので、事前に早めにネット予約して行かれることをおススメします。
予約する時に、見学時間帯が選べるのですが、個人的におススメな時間帯は夕方17時~19時くらいです。というのも、この時間帯だと、大抵夕日の時間に被り、中東の美しく沈んでいく太陽を眺めながらの明るい時間帯の鑑賞が楽しめて、しかもそうしてるうちに、19時ごろからはこのバージュ・ハリファの下にあるドバイモールで夜の噴水ショーが始まります。普段はもちろん下からこの噴水を見る迫力もすごいのですが、贅沢にこの噴水を世界一の塔の上からも眺めることが出来るのです。
そして、この噴水のショーが終わった頃には辺りはだんだん真っ暗に…ということで今度は同じ塔からの景色を夜景として楽しむことが出来ます。なので、私はこの二度楽しめる、夕暮れ時に入り、夜景まで居座るのが高い入場料でも一番得する方法ではないかな…と思います。笑 この世界一の塔に上ると、いかにこの街の一部分だけが栄えているか、逆に言うといかに砂漠の中に人工的な街が作られたかが一目瞭然です。折角なので、一度は訪れてみる価値アリだと思います!
(参考:webからの事前購入:約3,500円/当日券購入:約13,400円(1AED=33.4JPY))
私が訪れたもう一つのドバイの世界一は、世界に一つだけの7つ星ホテル、Burj Al Arab(バージュ・アル・アラブ)。そもそも7つ星なんて評価規定あったっけ?なんて思わせる、どこまで本当でそうじゃないのか分からないですが、本当にすごかったのだけは確かです。ここへ宿泊者以外が入れる方法は、アフタヌーンティを利用して、若しくは朝食のビュッフェ、又は週末のブランチのどれかになります。
ホテルの敷地に入る前もばっちりセキュリティのおじさんによって、予約の確認を取られます。クリスマスの時期にはそれに合わせた装飾で内装がとても凝っていて可愛かったです。アフタヌーンティでの眺めと雰囲気、そして、コスト面でもどのコースも高いですが、私個人的にはアフタヌーンティでゆっくりと極上の空間を楽しむのがベストな気がします。
この他にも世界一の規模を誇るショッピングモール、ドバイモール、その広さに圧倒されますが、その作りは中東独特の豪華な内装になっていたり、一見の価値はあります。暑い時期に来られてもう外での観光は疲れた~という方、意外にドバイには様々な趣向を凝らしたモールが充実しているので、モールを見比べながら歩いてみるのも楽しいかもしれません。モール内にスキー場の設備が整っているところも。笑 何でも合理的に一つの場所で季節に関係なく楽しんじゃえ!というのはいかにもドバイ的な発想です。
私が個人的に好きだったモールはドバイの端っこの方、アクセスはかなりしにくいのですが、Ibn Battuta(イブン・バトゥータモール)の内装が面白くて…。建物の中がセクションごとにエジプト館、中国館、それにペルシャ館みたいなのがあり、歩いてるだけでも景色が変わっていき楽しいです。このペルシャ館には世界一美しいと言われているスタバがあります。ぜひ、お時間許せば足を運んでみてください!
それから、場所は変わりますが、ドラゴンマートというモールも日本では見ない、有り得ないものばかり売っていて面白味はあります。それから、アウトレットモールもちょっとすたれ気味ではありますが、掘り出せば意外と気に入るものが割安で買えたりするかもしれません。特にスポーツ用品を割安で買うにはここが良いかもです。
ここからはマイナーなドバイを少しご紹介したいと思います。ドバイと一概に言っても金ピカな華やかなところばかりではなく、主に旧市街と呼ばれるエリアは昔ながらの面影を残しつつ、今もそこに生活する人や観光客でにぎわっています。
まず、旧市街、オールド・スークへ向かうにはAbra(アブラ)という水上タクシーで渡るのがおススメです。反対岸に渡るだけなので5分もかからないうちに着く感覚ですが、お値段も良心的、1Dhm(33円くらい)で渡れちゃいます。船に座っていると勝手に船頭さんがお金を回収しに来ます。くれぐれも行先を間違えないように気を付けてくださいね。
オールドスークを横切ってドバイ美術館も通り過ぎて奥に行くと、バスタキヤ地区という歴史的建造物の残る雰囲気の良いエリアがあります。ここでのお茶タイムは最高に気持ち良い空間で、しばし自分が砂漠のドバイに居ることを忘れさせてくれます。オリジナルのオシャレな雑貨を扱っているお店もあり、お散歩に最適です。
オールドスークのような市場では、値段交渉をされるのをお忘れなく。日本人だと分かると必ず割高で値段をふっかけられます。オールドスークの反対側にはスパイススークやゴールドスークなんかもあり、見ているだけで異国の香りがただよい楽しいです。
ドバイへ来られたら、時期が暑すぎなければ砂漠サファリがおススメです。夕日はもちろん、スリル満点の4WDで砂漠を駆け抜けます。オプショナルでラクダに乗れたり、ヘナの体験が出来たり、その他のアクティビティ、ベリーダンスも鑑賞できます。夜ご飯はキャンプでご飯です。
まだまだご紹介したいドバイもあるのですが、終わりがなくなるので、最後はドバイのお隣の街、アブダビにあるSheikh Zayed Bin Sultan Al Nabyan Mosque(シェイク・ザイード・ビン・スルタン・アル・ナヒヤーン・モスク)で〆たいと思います。このモスクは世界で3番目という大きさを誇る大きさなだけあり、この大きさと迫力に初めて訪れた時には圧倒されました。そしてその白い建物の美しさに見とれてしまいました。
ぜひぜひ、ドバイから公共のバスを使い2時間くらいでアブダビまでは行けてしまうので、機会があればぜひ行ってみてください!!私はここで初めて全身アバヤを着る体験をしました。ムスリムになった気分で回廊を歩いて回りました。
Writer:Satomi Joke
4年ほど、中東を拠点に世界中あちこち飛び回っておりました。同じ場所にずっとはいられない、常に未知の場所に魅せられて、旅したい衝動に駆られています。旅先での新たな発見やその土地での人との出会いが宝物です。まだまだ人生これから!まだ見ぬ地へ元気のある限り、好奇心が湧く限り、新しい一期一会を求めて旅します。