【協会】旅、時々ユースホステル『憧れの小笠原諸島』



■ 旅、時々ユースホステル~旅やユースホステルに関するエッセイ~

『憧れの小笠原諸島』



私は、今年4月に東京から約1000km離れた世界遺産の島、
小笠原諸島に2週間滞在しました。

小笠原諸島には飛行機が飛んでおらず、
「おがさわら丸」というフェリーでしか
行くことができません。

東京から小笠原諸島の父島まで約25時間半の船旅になります。
海外に行くより遠い日本です。
また、おがさわら丸は週に1便しかないので
1週間は最低休みがないと行くことができません。

島が誕生してから一度も陸続きになった事がないので
固有の動植物がたくさんいて
「東洋のガラパゴス」と呼ばれています。

また小笠原諸島の島の名前が
父島、兄島、弟島、母島、姉島など・・
とてもユニークです。

一度は行ってみたい場所でしたが、
中々そのチャンスがなくずっと
モヤモヤしたものがありましたが、
前職を退職した後に時間に余裕ができたので、
チャンス到来!憧れの小笠原に行くことにしました。

25時間半をかけてやっと小笠原諸島の父島に到着した時の
あのワクワク感は今でも忘れられません。

コバルトブルーの海と澄んだ大空、
入港した際にフェリー乗り場にたくさんの人たちが
出迎えにきて手を振ってくれている風景、
島独特ののんびりした空気感など、どれもこれも新鮮でした。



島では2週間もいるのだからゆっくりしようと思っていましたが、
毎日朝はやく起きて海に潜ってシュノーケリングをしたり、
山に登りに行ったり、原付バイクで島を一周したりと、
行きたい所が多すぎてずっと動き回っていました。



この写真は、小高い山の上にあるウェザーステーション
という展望台からの夕日の写真です。

ここは、父島の海が一望できる場所で、
夕方になると地元の人や観光で来た人が
水平線に沈む夕日を見るために集まります。

海と空がオレンジ色に染まって本当にきれいでした。
私はこの場所が気に入り滞在中は何度も訪れました。

父島では、小笠原ユースホステルに泊まりました。

ひとり旅の人がたくさんいたので、
「どこから来たの?」「なぜ小笠原に?」「明日は何するの?」
などなどお互いのことを話したり、
旅の情報を教えてもらったり1週間ないし2週間は
同じ宿に宿泊していたので、旅人同士とても仲良くなりました。

職種も住んでいる場所も全く違う人たちに出会い話をすると、
こんな人生もあるんだなぁ。こんな考え方もあるんだぁ。
と学ぶものがたくさんありました。
こんな出会いも旅の良さだと思います。

そして偶然、小笠原YH35周年記念イベントにも参加させてもらいました。



まさか小笠原にきて餅つきをするとは!


小笠原YHにゆかりのある島の方たちも集まって
お餅つきにBBQ!島の人たちはすごく芸達者で
楽器演奏やウクレレの弾き語り、
フラダンスなどを披露してくれました。

そしてそして、こちらはある日の夕食。



小笠原YHのご主人と奥さんが作って下さった
2種類のカレーライス!
あまりにも美味しすぎたので、何度もおかわりしてしまいました。

またちょうど私の行った4月はウミガメ漁の時期だったので、
新鮮なウミガメのお刺身や白子なども頂きました。
人生初ウミガメ。味はマグロに似ています。


小笠原に来て美味しいものをたくさん頂いたので太りました…。

おがさわら丸の出港の際は、
島民の人たちも船着場に見送りに来てくれます。
太鼓の演奏まであります。
とても感動的な離島ならではのお見送りです。




船が港から離れていくと今度は船からの見送りが始まります。
おがさわら丸と一緒に何台もの船が併走して、手を振ってくれます。
そして、最後は豪快にジャンプ!



この出港風景は、小笠原名物になっています。

小笠原では、「さよなら」ではなく
「行ってらっしゃい」と言って見送ってくれます。
「行ってきます!また帰ってくるね!」



Writer:河村 梢
7年間勤めた仕事を辞めて、ずっと行きたかった色んな場所を半年間、気ままに旅しました。
北海道から沖縄まで日本各地、少し海外も巡りました。
旅好きがこうじて京都ユースホステル協会職員として働き始めました。
自然大好き。山登り大好き。これからも綺麗な景色を求めて旅をしたいと思います。

カテゴリー: ニュースリリース, 旅(ホステリング), 記事/旅紀行   タグ:   この投稿のパーマリンク

▲上部へ戻る