【協会】旅、時々ユースホステル『中東バーレーン~砂漠に生命の木を探して…』



■ 旅、時々ユースホステル~旅やユースホステルに関するエッセイ~

『中東バーレーン~砂漠に生命の木を探して… :)

 こんにちは!前回(11月掲載)に続き、サトミです。
 (前回のエッセイはこちら

 前回は私のセカンドホームとも言えるドバイについてご紹介しました。今回は更に掘り下げて、私がドバイに住んでいた時、連休を使って訪れたバーレーンについてレポートしたいと思います。

 今回、私がバーレーンという縁も所縁もない土地へ出向くきっかけとなったのも私がドバイに来て間もないころ、会社の研修で他社から特別に同じトレーニングを受けに来ていたインド人の友人でした。
 その子とはすごく仲良くなり、研修が終わってからも連絡は取り合い、その友人が現在は旦那さんのお仕事の都合でバーレーンに引っ越したのでした。たまにメールで近況報告をする度、彼女が親切に「あなたがドバイに居る間に連休が出来たら、是非バーレーンに遊びに来てね!」と言ってくれたことでした。
 こうでもしないと絶対行かないし、行けない、思い浮かぶような有名な観光地もない国だと私自身思っていました。

バーレーンの場所はこちら

 出発当日、仕事終わりにそのまま飛行機に飛び乗りバーレーンへ。
 なんとドバイからのフライト時間は45分。国内線で伊丹から羽田へ飛ぶ間隔です。笑 
 あっという間のフライトを終え、バーレンヘ到着。入国にはビザが必要でした。米ドルで購入。

 ここでも入国管理のおじさんたちは愉快。ドバイと似てる。
 いちいち世間話しながらジョークを飛ばし受け答えしてる、こういうの憎めないんですよね。
 私にも「どれくらい滞在するの?ビザはまだ数か月間有効だからまた戻っておいでね~」と。笑 

 そして到着口を抜けると見慣れた顔を発見!
 いつぶりだろう…、彼女が休暇でドバイへ1週間くらい滞在し帰って行ったのが半年前くらいだろうか…。
 一先ず元気そうな彼女を見て安心。

 まず空港から出てお出迎えしてくれたのはここでもラクダさん!
 若干目の怖い人相の悪いラクダさん。笑 



 その子のお家へ行く途中、目を奪われたのはここでも斬新な形の凝ったビルたち。
 さすが、アラブ中東の国!王国の国!と思わずにはいられません。自分がドバイから来ているせいもあり、何だか中東の国同士でその凄さを競ってるようにすら見えます。笑 



 皆さんも中東に来られる際はぜひ、建築物のカタチによく目を向けてみてくださいね。面白いですよ!

 先ず、友達が案内してくれたのはArad Fort(アラッド・フォート)という城塞が残る場所。



 後日、夕日が沈む間際に美術館見学とも合わせて訪れたのですが、とても素敵な夕日が眺められ、子供が楽しそうな声を上げながら走り回っていたり、ランニングしてる人、犬の散歩をしている人、馬に乗ってる人も見かけ、バーレーン市民の憩いの場となっているようでした。



 この城塞のお隣りにはバーレーンの歴史博物館もあり、おしゃれなカフェも併設されていて、お勧めです。私も休憩がてら中東に来てから知り、好きになった飲み物、レモンミントのドリンクを注文。



 このドリンク、暑い日、リフレッシュするのにぴったりの飲み物なんです。
この博物館の土産物屋もなかなかユニークな物を置いていて、私はついついアバヤを着た女性が描かれた可愛いマグカップを購入してしまいました。

 バーレーン2日目、本日は先ずバーレーンの首都にあたる街、マナーマの市場へ。



 ここにはゴールドスークも併設していて昔ながらの商店が狭い路地いっぱいにひしめくところでした。こちらの市場、「えっ、こんなモノまで…」と思うようなガラクタにしか見えないような誇り被ったものも平気で売られています。



 そして平気で綿100%じゃないのに、「コットン100%だよ!」と言ったりする。苦笑  
 コピー商品もたくさん見受けられました。笑
 当の私はゴールドスークで可愛い金の十字架のモチーフのペンダントトップを友達とお揃いで購入。
 金のモノなんて普段買うことも無いですから「旅先で気に入ったものは一点モノ!」と自分にご褒美のつもりで奮発しました。笑 

 ちょっと歩き疲れた後は街のスタンドでフレッシュジュースを!
ここで頼んだスイカジュース1.2BD(360円くらい)は美味しかったです。 



 バーレーンの物価は決して安くないです。
 友達曰く、ほとんどを輸入に頼っているから物価は高い…と。

 午後からはバーレーン国立博物館へ。



 「誰が設計したの!?」と思わせる程、素敵なモダンな建物で、展示も非常に充実していました。
 そして、ここでも特に私はカフェが気に入りました。ランチをするのに持ってこいの場所です。


 
 この日の夜は最後の夜ということで、普段、イスラムの国では一般的にオープンにお酒は飲めないのですが、お友達の計らいで隠れたスペースにあるイングリッシュPUBへ連れて行ってくれました。



 普通に観光で歩いてたら絶対に知りえない雰囲気の場所にあり、でも中へ入るとみんな普通に綺麗にドレスアップして飲みまくっていてびっくり。ドバイに限らずこういう社交の場ってイスラムの国でも普通に存在するんだな…と改めて思ったのでした。笑 
 まさかバーレーンに来てまでビール飲めるなんて思ってなかったので美味しゅうございました。笑



 バーレーン最終日、三日目は行くか行こまいか最後まで散々迷った挙句、帰りのフライトを繰り下げてまで、顔なじみになったタクシーのドライバーさんに頼み、片道2時間ほどの道のりをこれを見るためだけに行ってきました。道中、油田が広がる風景に、本当にこんな場所にそんなモノあるのか!?と半信半疑でした。

 でも、本当にあったんです。その木が…。砂漠の中に1本だけ。そう、それは見るからに威厳のある不思議な木、Tree of Life (その名を生命の木)と呼ばれ親しまれていました。



 何とこの木、メインテナンスをしていたお兄さんに尋ねてみると、樹齢430年以上なのだとか…。
 何がすごいかって、それはこんな周りは砂漠だらけなのに、この木が一本だけポツンとしかも青々と葉も茂り立っていることです。この木を眺めているだけで、触れてみるだけで、すごいパワーをいただけた気がしました。

 片道2時間かけてでも見に行った価値は大!で、間違えなく、今回バーレーンの旅での私のハイライトでした。

 バーレーン滞在最後に私が向かったのはバーレーン一大きなモスク、アハマド・アル・ファテフ・モスクでした。



 たまたまラッキーなことに英語でイスラム教徒の方が簡単な館内の案内をしてくれて、これまで知ることの無かったイスラム教のことも新たに学習することができ、有意義な時間でした。



 バーレーン、弾丸1泊2日の旅でしたが、またドバイとは違う人、街に触れて楽しかったです☆
 次回は是非、ここから陸路で1時間ほどで国境へ行けてしまうサウジアラビアへ行ってみたいなぁ。

 ラストは空港へ。チェックインカウンターが閉まるぎりぎりに到着、セーフ。
 無事にドバイ行の飛行機に乗れました!Sukran Bahrain!


Writer:Satomi Joke
4年ほど、中東を拠点に世界中あちこち飛び回っておりました。同じ場所にずっとはいられない、常に未知の場所に魅せられて、旅したい衝動に駆られています。旅先での新たな発見やその土地での人との出会いが宝物です。まだまだ人生これから!まだ見ぬ地へ元気のある限り、好奇心が湧く限り、新しい一期一会を求めて旅します。

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