■ 旅、時々ユースホステル~旅やユースホステルに関するエッセイ~
忘れられないエジプトの景色
今回『もう一度は行きたいあの場所』というテーマで書きます。
もう一度行きたい場所もたくさんあるはありますが、
未だに忘れらないある場所について書きます。
その場所は、エジプトにある「白砂漠」です。
※「黒砂漠」もあります。
僕がここを訪れたのは、留年時代の最後の方です。
友達とインド、ヨルダン、イスラエル回ったその後に、友達と別れて1人でエジプトに向かいました。
この時ちょうどエジプトでテロか何かがあって、渡航レベルが「渡航の是非を検討してください。」だったので、「渡航の是非を検討し」行くことにしました。
このチャンスチャンス逃したら、もう行くことないかもしれないと思ったので、こわかったですが、行くことにしました。
この時行くこと決めた自分まじでファインプレーです。
※白砂漠の話する前に、他のところも少し振り返らせてください。思い出にひたらせて笑。
カイロに着いて、しばらくはいつも通り日本人の口コミ多かったゲストハウスに泊まって、ベタな観光地を一人で観光してました。
ピラミッドも1人で見に行って、1人でスフィンクスの見つめるケンタッキーでご飯を食べました。寂しかったです笑。
ピラミッドのラクダ引きのおやじのしつこさがすごくて感動しました。実際、2人で観光したみたいなもんです。今思えば、1人じゃありませんでした。「ありがとうラクダおやじ。」
あともう1つカイロ滞在の中でも忘れられないのが、毎日のように食べたコシャリです。コシャリはエジプト人のソウルフードです。
大阪人にとってのたこ焼きであり、東京人にとってのもんじゃ焼きであり、僕とってのおかんの唐揚げです。
コシャリって日本のご飯でいくと、そば飯?に近いのかなと思います。ご飯の上にパスタとかマカロニ、豆?が乗ってて、ぐちゃぐちゃに混ぜて食べる最高な食べ物です。お店によって色んなコシャリがあります。本当に大好きで毎日食べ歩いてました。
その時はコシャリ屋さんしたいとすら思ってました。今でもまだその心の火は消えていません。
書いてたらお腹減ってきました。今日の夜ご飯はそば飯です。
寄り道多めだったので、そろそろ本題、『もう一度行きたいあの場所』に入ります。(はよ入れ)
カイロで泊まってたゲストハウスで出会った日本人の友達2人とゲストハウスにあった「白砂漠星空ツアー」っていう張り紙を見て、最初は存在すら知らなかったけど、おもしろそうと思って行くことを決めました。
カイロからだと車で5時間ぐらいかかります。
白砂漠に向かう途中、「黒砂漠」も通りました。これは玄武岩という黒い石があって、それによって全体が黒くなっているみたいです。
「黒砂漠」を抜けてしばらく進むとようやく「白砂漠」にたどり着きます。
到着するまでは、いくら「白砂漠」って言っても言葉遊びみたいなもので、「何となく白くみえるかなー?」ぐらいだろうと心のどっかで思っていました。
だだ、到着して本当にびっくりしました。正真正銘の、本物の、これ以上ない、「白」でした。
この世の景色とは思えなくて、最初見たときの衝撃を忘れられません。ほぼナメック星です。
この白いキノコたちは、昔むかしに海底に堆積していた石灰岩だそうです。長い年月を経て、風や雨に削られて立派なキノコへと成長したようです。
本当に想像をはるかに超える白さです。アタックZEROも真っ青です。
この「白砂漠」の真ん中でキャンプをしました。みんなでたき火を囲んだのが未だに忘れられません。本当に忘れることのできないキャンプの1つです。
夜はたき火を消すと本当に真っ暗になるんですが、何より驚いたのは、星の”多さ”と”近さ”です。手を伸ばせば届きそうなぐらいの星です。夢のような景色で、ずーっと星空眺めていました。
朝は、朝日で目覚めます。
その時、僕は人生で初めて地球に「おはよう」って言いました。
地球に「おはよう」って言いたくなるぐらい、その景色に感謝しました。
ここでの景色は今まで自分のみた中でも本当にきれいで、忘れられないし、すごく大切な思い出になりました。
「エジプトの白砂漠」が僕にとって『もう一度行きたい場所』でした。
皆さんにとって『もう一度行きたい場所』はどこですか?!良かったら教えてください!!
Writer:興井健(きょういけん)
1年の留年を経て、関西外国語大学を卒業後、2014年に旅行会社へ就職。関西を離れて、東京で働き始めて7年目になります。主に法人営業を担当しています。休みの日はだいたい飲み歩いています。今はコロナで飲み歩きができず寂しい思いをしていますが、もう少し我慢します。
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