【協会】世界一周しながら伝えたいこと 〜櫻井くんの場合〜 vol.4-2


『負の遺産から学んだ世界の歴史』後編

前回のあらすじ


言葉では言い表すことの出来ない気持ち、考えてもわからないこと
そんな中でひとつ言えること
それは二度と同じ過ちを繰り返してはいけないという事。
この時、ガイドして頂いた中谷さんによると、ドイツを含めた
欧州諸国ではこの出来事を反面教師として、
学校教育に取り入れているそうです。

また欧州連合を結成し、様々な国の人が気軽に隣国に行けて、
働くことも容易になり、それぞれの国が協力し助け合うことでヨーロッパでは二度と同じ過ちを繰り返さないように様々な工夫をしているようです。

そして、これは当事者だけの問題ではなく、
我々一人一人も向き合っていかないと
いけない問題なのだともおっしゃっていました。
 
このアウシュヴィッツでの出来事の最大の問題は、
なぜ教育水準が高くヨーロッパ最大の文明国であったドイツが
このような歴史的な大虐殺を行ったのかという事です。

このナチスの行為は、人間がいざとなれば
どれだけ恐ろしく残虐な行為もできてしまう
ということを表しています。

すなわち、これはナチスだけの問題ではなく、
誰もが抱えている人間そのものの性質の問題でもあるということです。
だからこそ、すべての人がこの問題に向き合い、
一人一人が真剣に考えていかないといけないのです。


これはアウシュヴィッツに限ったことではありません。
世界には人種や文化の違う人々がたくさん暮らしています。
物に対する価値観が違うのは当たり前のこと。
そうなると当然のように問題が起こり、それが争いに繋がります。
そのため、世界では人種差別だけではなく、宗教問題、領土問題、
様々な問題が山済みです(もちろん日本もです)。

それらの問題に答えなどありません。
ただひとつわかっていることは二度と第2のヒトラーを
生み出してはいけないということです。

だからこそ、人間が皆持ち備えている正と負の性質を
コントロールしつつ、平和や各々の問題について
常に考え続けることがとても大切なことであると感じました。

負の遺産というものは、決して楽しくも感動する場所でもありません。
ただ、とても大切な事を学び考えることの出来る場所だと感じています。
今回アウシュヴィッツに訪れたことで、平和と人種差別について
深く考えることができました。

さて、この旅もそろそろ終盤にさしかかってきました。
楽しむ反面、学ぶ事も多い充実した旅ができています。
次回も旅の魅力、旅中に感じた事をリアルタイムで
お伝えしていきたいと思います。


Writer:櫻井一平(Sakurai Ippei)
1988年生まれ。25歳の冬、仕事をやめ、自由を求めて世界一周へ
たった一度の切りの人生やりたくないことをやっている暇はない
覚悟を決めればすべてが動き出す(本人ブログより一部抜粋)

https://www.facebook.com/ippei.sakurai.25
http://ameblo.jp/freedom-life25/
お楽しみに。

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