【協会】オランダ滞在記 vol.2


■ 旅、時々ユースホステル~旅やユースホステルに関するエッセイ~

『オランダの親切』

ある日、トラム(路面電車)に乗っていると後ろから、ポンポンと肩をたたかれました。
振り返ると、そこには見ず知らずのおじいさんの姿が。



そのおじいさんは座っている私に、笑顔で
『席を譲ってくれない?』と話しかけてきました。

いやいや、もちろん席を譲りました。

実はオランダでは年長者に席を譲るのは当たり前の事で、
ふんぞり返って座っている若者も、ご年配の方が乗り込んでくると
素晴らしい反射神経で即座に席を立ち、時には
ボディタッチをふまえて席を譲ります。

譲る方はまだしも、なかなか日本では
自分から『席を譲って』と言える人って
そうはいないですよね。

私が思うにさりげない親切が日本の美徳であるのに対して、
オランダでの親切は結構、直接的です。

私も時には恥ずかしがらず、思いのままに
奉仕できればと思いました。

あなたも、もしオランダに行く機会があれば
笑顔の老人に肩をたたかれるかもしれませんね。



Writer:出口就平(Deguchi Shuhei)
1974年生まれ。2007年〜2010年オランダ、デン・ハーグに滞在、和食レストランにて調理に従事する。現在宇多野ユースホステル調理担当。

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