【協会】旅、時々ユースホステル『憧れの小笠原諸島~母島編~』



■ 旅、時々ユースホステル~旅やユースホステルに関するエッセイ~

『憧れの小笠原諸島~母島編~』

前回(2015年12月)に引き続き小笠原諸島滞在記です。
前回はこちら→http://yh-kyoto.or.jp/?p=9579
今回は「母島編」です。

ははじま丸、出航!



母島は、父島から南へ50km、フェリーで約2時間かかります。
人口は500人ほど。
とても素朴でのんびりした島。父島が都会に感じました。
港から歩いて10分くらいのところに農協、漁協など3軒の商店があります。
食品、日用品など島の人たちに欠かせないモノはだいたいそろっています。

島民必須!



父島でも履いている人をよく見ましたが、母島の島民みなギョサン(漁業サンダル)を履いています。
もともと漁師さんが履いていたらしいですが、磯でも滑りににくく、丈夫なので一般住民も日常的に使用するようになったそうです。
島のチビッコたちもギョサンを愛用しています。



母島には中学校がありません。子供達は小学校を卒業すると父島の中学校に行き寮生活になります。
なので、子供たちの姿をあまり見ないかと思いきや、
ワイワイ、きゃっきゃっ。賑やかな笑い声。
子供たちが集落のメインストリートにあるガジュマルの木の下で遊びまわっていました。
母島では小さい子供がいる若い世代の方たちが、たくさん住んでいます。
自然豊かでゆったりした時間が流れる母島は子育てのしやすい島なんですね。

4泊お世話になったアンナビーチ母島ユースホステル。
とてもきれいなお宿。



ペアレントさんは青森県出身。若い頃世界中を旅していた方です。
母島で出会った奥さんは、北海道出身の方。
お子さんは小学生の女の子。
「宿題は終わった?」 「お風呂に早く入りなさいよ!」
などなど家族の会話を聞きながら過ごさせていただきました。
ペアレントファミリーの家に遊びに来たという感じで、とてもアットホーム。

小笠原で一番高い山。標高463mの乳房山。往復4時間ほど。
天気が良ければ、母島全体が一望できるのですが、あいにく霧がかかっていて景色は望めませんでした。
ガジュマルの木がうねうね。熱帯ジャングル。
本州の山とは違いますね。









続きまして、母島にしか生息しない生き物たち。
①オガサワラオカモノアラガイという不思議なカタツムリ。
 殻は小さく退化して体の中にあります。
 2~3センチくらいの大きさでした。


②メグロ
 メジロと大きさや全体の色は同じですが、名前の通り、目のまわりが黒い。
 森でも集落でもいたるところで見ることができました。国の特別天然記念物です。
 (メグロの写真が撮れなかったので、メグロの人形の写真です。)



島の最南端にある南崎。波と風の音しか聞こえませんでした。
いつまでもボーっとこの景色を眺めていれます。



島唯一のガソリンスタンド。
このレトロな給油機は、まだまだ現役で頑張っています。



島民の方たち、港でのお見送り風景。
鯉のぼりならぬ、クジラのぼりが泳いでいます。




この旅エッセイを書いていると小笠原が恋しくなりました。
また、あのコバルトブルーの海を見ながらボーっとしたいなぁ。






Writer:河村 梢
7年間勤めた仕事を辞めて、ずっと行きたかった色んな場所を半年間、気ままに旅しました。
北海道から沖縄まで日本各地、少し海外も巡りました。
旅好きがこうじて京都ユースホステル協会職員として働き始めました。
自然大好き。山登り大好き。これからも綺麗な景色を求めて旅をしたいと思います。

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