■ 旅、時々ユースホステル~旅やユースホステルに関するエッセイ~
『Youは何しにラオスへ?』
・飛行機の乗り継ぎでアタフタしている私を助けてくれた超ジェントルマンでおそらく超エリートサラリーマンのおじさま
→外務省の仕事で来ました。1週間おります。
・移動中のミニバスで出会った、高知県の女子大生2人組
→ラオス3度目!高校生の時、小学校を建てるボランティアをしていた。今回は観光で。
・移動中のミニバスで出会った、北海道の男子大学院生
→4月から仕事が始まるので、その前にブラブラ東南アジア1人旅中。
・ナイトマーケットで出会った、北海道のおばさま大勢ツアーの方々
→織物を趣味でやっている。織物業が盛んなラオスに来てみたかった。
・エレファントキャンプで出会った超フレンドリーフランス人家族
→バカンスをラオスとベトナムで過ごす。タイとカンボジアは行ったから次は自然豊かなラオスに。
子供達に異文化体験をさせたかった。との事。
なぜラオスに?
旅する前、旅してる間、よく聞かれました。
他の東南アジアの国に対してあまり目立たない国ですよね。
私は、といいますと…
色んな国を旅してきた人から、『あなたはラオスが似合う』と言われた事がありました。
ん?らおす?よく知らんなぁ…。どの辺にあるんだろう?
どんな国なのか全く知らなかったのですが、この時からずっと気になっていたのです。
のんびりしていて穏やかな国。
でも、秘境感たっぷり。こんな私でも行けるのかな。
それから何年か経ち、かなりの勇気をふりしぼり、
えいっ!っと、ラオス行きの航空券を購入。
(直通便が出てないのでベトナムのハノイで乗り継ぎ)
今年の2月、7泊8日の日程で一人旅してきました。
ラオス初心者のゴールデンルート。
◆発展目覚ましい首都ビエンチャン。
◆ヒッピーな雰囲気漂うバンビエン。
◆世界遺産の街、ルアンパバーン。
北へと上がって行く、この3つの街に行くことにしました。
まず、最初に降り立ったビエンチャン!
車多い。
原付バイクも多い。みんなヘルメットしてない。2人乗り、3人乗り、4人乗り!すごー!
排気ガス。ほこりっぽい。ゴホンゴホン…。
東南アジアー!ラオスー!来たー!って感じ。
ワクワク、ドキドキ、ハラハラ、オロオロ…。色んな感情が入り混じっていました。
街には信号があまりなく、道路を横断する時はぐいぐい厚かましく渡る!
私もだんだんと慣れてきました。こんなんで事故起きないのかな?
でもここの人たちはキズ、へこみのないきれいな車に乗っている人が多い!
運転お上手です。
パリの凱旋門を模して建てられた戦死者慰霊の門、パートゥサイ。
上に登ると街が一望できます。
首都ビエンチャンは今、建設ラッシュ。
色んな所で高層ビルが建てられていました。
電線グチャグチャ。絡まり過ぎ。
道路はちゃんと舗装されていない所があり、
まさかの穴ボコがあったりするので要注意です。
商店のおじちゃん。
七輪で昔ながらのラオスコーヒー淹れてくれます。
練乳が入った甘くて濃い味、130円。
毎日通いたくなります。
メコン川沿いにはこんな場所も。日本の演歌?
みたいなラオスの曲がずっと流れています。
ちびっこで賑わっていました。
おすすめラオス料理。
鶏肉のラープ(お肉にレモンやライム汁、レモングラス、
香草、ニンニクなどを混ぜた炒め物)とカオ・ニャオ(主食のうるち米)
日本人にあった味付けですよ!ほんと美味しかったなぁ。
お次は、ビエンチャンからミニバスで4時間。
山あいに突然現れる活気あふれた街、バンビエンです。
ビエンチャンに比べて空気がきれい。そして壮大な山あり、川ありの風景が美しい田舎町。
けど、街中にはイケイケなクラブ、バーがたくさん。
昼間はツアーで来ている陽気な韓国の方々が(中国の方も多かった)
カヌーやゴムタイヤでの川下りなどめっちゃ楽しそうに遊んではります。
そして夜は、昼間どこにいたのだろう?ってくらい
沢山の欧米の方々が、陽気にお酒を飲んではります。
夜はホテルの部屋の中にいても、クラブの音楽がガンガン聞こえてきました。
うるさいなぁと思いつつ、異国の不思議な街に来て何だかすごく面白い。
郊外を自転車で散策。小学生の女の子は
みんなアナ雪バッグです。
ニーハオ!て声かけてくれました。
早朝はすごく静か。ニワトリの鳴き声があちこちから聞こえてきました。
最終目的地は、街全体が世界遺産であるルアンパバーン。
この街へもミニバス移動です。(バス以外ありません)
5時間ほどかけてガタガタ山道を横断。
ドライバーさんは運転中よく電話しているし、
ハンドルのまわりに荷物がたくさん置いてあって、絡まりそう。
また途中、濃霧でミニバスが40分ほど止まる
というアクシデントがありスリル満点でしたが、
山間部に住む人たちののんびりした生活を垣間見たり、
美しい自然の風景が見られて、
なかなか楽しいバス移動でした。
車内は以外と?きれい。
そしてドライバーさんの運転技術はおみごとでした。
ルアンパバーンはフランス植民地時代の面影が残っており、
洋風の建物が多く街並みがとてもきれい。
エレファントキャンプで象に乗りました!
私の後ろに乗っていた象使いのお兄さんが写真を撮ってくれました。
象の皮膚は以外と柔らかい。優しい瞳に癒されました。
黒い服のエリオッツ君とシマシマの服を着たジュリエットちゃん。
フランスから来ていてエレファントキャンプで仲良くなりました。
お父さんはどうやらフランスで日本メーカーの自動車会社で働いているらしく、すごくフレンドリー。ランチも一緒に食べました。
このファミリーは私が泊まっていた宿の向かいのホテルに泊まっており、ルアンパバーンにいた4日間、
ホテル前やお土産屋さん、お寺などでばったりよく会う。(この街は狭いのです)
会うたんび『おっー!どうもー!』とお互い言って手を振っていました。
そして帰りの空港でも。同じハノイ行きの便。機内の席も近い。不思議な縁です。
フランスのアルプス一万尺のようなものを教えてくれたり、いらない紙でツルを折ったりして遊んでもらいました。
旅でのいい出会いです。
女の子たち、おしゃべり中。
どの街のどの学校でも基本この制服。
バイク通学、カッコイイ!
朝市。
地元の人のために売っています。観光客の私には全然興味を示してくれません。
毎日賑わうナイトマーケット。
強引な客引きなどなく安心。
値引き交渉もめっちゃスムーズにやってくれます。
小さなお坊さんがお寺の屋根を修理中。
落ちないか心配。
お寺の門でよく見かけました。
ウルトラマンに出てくる怪獣のよう…。
メコン川に沈む夕日。雄大です。
こんな小さい子だって旅を楽しんでいます。
のんびりしていて平穏。
ゆっくりした時間が流れていました。
日本ではありえないって言われそうな事も、
ここじゃ、誰も気にしない。
普段のなにげない光景。それがすごく面白い。
山、川、田んぼ。日本の原風景にどことなく似ている。
懐かしくてほっと心落ち着く。
この国は、私にお似合いの国でした。
Writer: 河村 梢
半年間、北海道から沖縄まで日本各地、少し海外を気ままに旅して
宇多野ユースホステルにやってきました。
マイ・ママチャリで京都市内をあっちこっち散策するのが好きです。
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『憧れの小笠原諸島~母島編~』
『憧れの小笠原諸島』