■ 旅、時々ユースホステル~旅やユースホステルに関するエッセイ~
『私と宇多野』 番外編:いざ行かん地獄の階段ココヘッド!!前編
今回はハワイオアフ島にある景勝地として
有名な山のお話をさせていただきます。
ここハワイは何といっても自然がすごいんです。
どうすごいかというと映画「ジュラシックパーク」など
数々の映画やドラマのロケ地になるほど、
ハワイ固有の大自然があるわけです。
なにせ何万年もの間、火山の活動で海底から隆起して
誕生した島々ですから、そのスケールに圧倒されます。
ハワイは山や渓谷がとても多く、見上げる山も
山から見下ろした景色も神秘的で壮大です。
有名なところでいくと、オアフ島にあるダイヤモンドヘッド。
この間火山噴火でニュースにもなっていたハワイ島にあるキラウエア火山。
ハワイ語で「太陽の家」と言われるマウイ島にあるハレアカラ。
なにより標高がエベレストより高い世界一のマウナ・ケア山!!
ハワイの山々の紹介はさておき、今回はその山々の中でも
傾斜が50°もあるほぼそびえ立つ壁のような山、
『ココヘッド』に2日連続で登ったお話です。
2017年3月、私は大学生活最後のイベント「卒業旅行」で
実家のあるハワイへ行くことになりました。
というのも私がハワイで生活していたのは
中学、高校と7年間の間でした。
ハワイ生活を経て
「大学だけは日本の大学にどうしても行きたい」
という私の強い意志で、両親がいるハワイから
祖父母のいる京都へ戻ってきたわけです。
このお話はいずれさせて頂きます。
話は戻り、大学の卒業旅行兼、実家帰りで
両親在住のハワイへ1ヶ月ほど帰ることになったのですが、
もちろん卒業旅行なので1人ではなく
当時アメフト部だったのでその仲間4人と
実家に居候することになりました。
まあバリバリの体育会系なので
「アクティブなことがしたい!」
と全員一致で登山へ行くことになりました。
この時私たちはすでに地獄への一歩を踏み出しているのでした。
とはいいつつも楽しみを胸に拍車を掛けていくわけですが
実は私ハワイ暮らしをしていた頃、
一度もココヘッドに登ったことがないのです。
ココヘッド自体はその圧倒的な大きさで
近くまでいけばすぐわかるほどです。
レンタカーでワイキキから東へ約30分、
場所はシュノーケリングで有名な
ハナウマ・ベイがあるハワイ・カイに位置します。
ここでみなさんに「ココヘッド」とはなにか説明したいと思います。
標高368メートルで山自体はさほど高くはないです。
正式には「コーコー・クレーター・レイルウェイ・トレイル」と言います。
実はこの山、第二次世界大戦中に頂上に通信用の施設があり、
機材運搬用のトロッコが運行していました。
現在は、施設は撤去され、トロッコの廃線跡がのこっている状態です。
地元民からはいいハイキングコースなのですが、
距離は短いものの高低差がとんでもないんです。
このトレイルは足元から頂上まで一直線のレールが続いているのですが
そのインパクトに圧倒され登るのも拒むぐらいです。
このトレイルは線路のおよそ1050段もあるという枕木を
1段ずつ登っていくコースになります。
所要時間はおよそ往復で2時間程度です。
そうとは知らずにずかずか進んでいったわけですが、
コース入口にやってきて思わず息を飲みました。
友人は「えっこれ今から登るん!?笑」と一言。
地獄の始まりです。
今回のお話はここまで。無事生還できるのか!?
後編へ続く…
Writer: マツカゲモンタク(Taku M. Cossey)
生まれは京都宇多野、育ちはハワイオアフ島。
宇多野、ハワイを愛し愛されたハワイアン僧侶。
過去の記事
『私と宇多野』 vol.3 いざっハワイへ。
『私と宇多野』vol.2 出家?ハワイ移住?
『私と宇多野』vol.1